1997-03-13 第140回国会 参議院 予算委員会 第9号
それで、総理、私はここに福沢諭吉の「日本婦人論」というのを持っております。これを見ていまして、私は最近見つけたんですが、非常に驚いたんです。これは一八八五年、明治十八年の時事新報に連載しておりました。 ここで、人生家族のもとは夫婦である。夫婦があって初めてそこに子供が生まれ、親子がある。
それで、総理、私はここに福沢諭吉の「日本婦人論」というのを持っております。これを見ていまして、私は最近見つけたんですが、非常に驚いたんです。これは一八八五年、明治十八年の時事新報に連載しておりました。 ここで、人生家族のもとは夫婦である。夫婦があって初めてそこに子供が生まれ、親子がある。
ショペンハウエルは婦人論、イーバー・デイ・ワイバーにおいて、自然が男性を体格、理性等で女性よりも優れたものとしておるから、おのずから一夫多妻となるのであり、又それが正しいのであると述べております。併し今日の遺伝学の教える所では、男女の遺伝子は同数であつて、遺伝現象には優性、劣性の区別はありますけれども、遺伝力は男女同等であります。
ショペンハウエルの婦人論(イーバー・デイ・ワイバー)にこういうことを言つております。自然が男性を體格、理性等で女性よりも優れたものにしておるから一夫多妻となる、又それが正しいのであると言つております。併しながら今日の遺傳學の教えるところでは、男女の遺傳子は同數であります。遺傳現象に優性、劣性という正別はありますけれども、遺傳力は男女平等であります。
私は吉川君よりももつと進んだ婦人論を持つておるのであります。(拍手)(笑声)。婦人を解放して、本当に憲法に明らかにされておりまするところの実を挙げなければならないという考えを持つて、過去においても運動をなして参つたのであります。併しながら現実と理論は一致しないのが誠に悲しいことであります。(笑声)。